【取材先】クラリオンライフサイクルソリューションズ株式会社(写真:(左から)吉見 竜二氏、福島 さとみ氏)
本記事は2026年3月時点の情報に基づいて作成しています
三菱HCキャピタル株式会社のHiPaymentサービスは、お客さまの請求書発行や代金回収、与信管理などの業務を支援するサービスです。新規事業やサブスクリプションビジネスの拡大には、販売体制だけでなく継続的な請求・回収の仕組みづくりも重要になります。
本記事では、クラリオンライフサイクルソリューションズ株式会社が、車両の運行管理や安全管理を支援するクラウドサービス「SAFE-DR」を立ち上げるにあたり、HiPaymentサービスを活用して請求・回収業務の効率化を実現された事例をご紹介します。
クラリオンライフサイクルソリューションズ株式会社の概要
クラリオンライフサイクルソリューションズ株式会社は、全国6拠点体制のもと、主に「働く車」向けのソリューションを展開しています。バス事業者、物流事業者、車両メーカー、建機・農機関連事業者など、幅広いお客さまに向けて、車載機器・サービスの提供やアフターマーケット事業を推進しています。特に、後方カメラシステムやバス向け音声ガイドシステムなど、安全運行を支援するソリューションに強みを持っています。
今回は、同社の吉見氏、福島氏のおふたりに、HiPaymentサービスを導入した背景や導入後の成果などをお伺いしました。
HiPaymentサービス導入の背景

左から)クラリオンライフサイクルソリューションズ株式会社 吉見 竜二氏、福島 さとみ氏
時代に合わせ新規事業への参入を実施
【三菱HCキャピタル】
HiPaymentサービス導入の背景をお伺いするにあたり、 まず御社の事業の全体像と、近年の取り組みについてお聞かせください。
【吉見氏】
当社は、主に「働く車」向けのソリューションを展開しています。全国6拠点体制のもと、バス事業者、物流事業者、車両メーカー、建機・農機関連事業者など、幅広いお客さまに向けて、車載機器・サービスの提供やアフターマーケット事業を推進しています。特に、後方カメラシステムやバス向け音声ガイドシステムなど、安全運行を支援するソリューションに強みを持っています。その中でHiPaymentサービスを利用しているのは、車両の動態管理システムである「SAFE-DR」というクラウドサービスです。
また、安全対策機器という部分で、ドライブレコーダーも約10年前から取り組み始めました。当初、ドライブレコーダーは「事故があったときの映像を録画する」という意識から始まっていました。しかし、ここ10年くらいでお客さまの意識が「事故が起こる前に手を打ちたい」と変わっており、新規で通信型ドライブレコーダー事業に参入したという流れですね。

クラウド型車両管理サービス「SAFE-DR」イメージ画像(提供:クラリオンライフサイクルソリューションズ株式会社)
請求業務の効率化による「リードタイム短縮」を目的にHiPaymentサービスを導入
【吉見氏】
もともと当社は、BtoBかつ既存のお客さま向けの販売が主であり、「契約して口座を開設したお客さまに商品を販売する」という手法を取っていました。
しかし、新規ビジネスのクラウドサービス(注釈:「SAFE-DR」)は、BtoBサービスでありながら、従来よりも小口・多数のお客さまに対応する販売形態です。
そのため、1件ずつに対し「契約書を交わして、銀行口座を開設して、お振込をいただく」というビジネス形態はなかなか成り立たないと思っていました。
そこで、もう少しリードタイムを短くして、審査を行いながら毎月お客さまが支払いしやすい仕組みがないかというところで、最初に(従来から接点のあった)御社にお声がけさせていただきました。特に当時は、契約書の用意や銀行口座の開設、請求書の作成といった業務をほぼ営業が担当していたため、そういった部分を御社に委託できるという面では、DXの走りでもありましたね。従来の販売の仕方やお客さまとの契約を変えず、新規クラウド事業での支払いはほぼHiPaymentで運用しているので、早めに支払い形態を構築できてよかったです。
HiPaymentサービスで請求業務を効率化した成果
事業展開の程よいタイミングで契約周りの不安解消に成功
【三菱HCキャピタル】
クラウドサービス事業開始時に契約手続き面で現場から戸惑いの声はありましたか?
【吉見氏】
当社の営業担当は、サブスク(注釈:サブスクリプション型のクラウドサービス事業)販売だけでなく、従来の既存ビジネス(注釈:売り切り型のビジネス)のお客さまも両方持っています。このビジネスのウエイトは、営業担当によってさまざまです。そのため、クラウドサービス事業をメインで販売している担当は慣れていますが、販売まで不定期に間隔が空く人はなかなか慣れないので、ゼロに近いところから取り組む必要があります。
HiPaymentはやり方が決まっているので、そういった部分では比較的導入しやすいのかなと思います。
【三菱HCキャピタル】
事業展開時のちょうどよいタイミングで、これからのご負担やご不安、懸念部分がうまく解消できたイメージでしょうか?
【吉見氏】
そうですね。当社ではこの運用を前提に事業を開始しているため、現在の標準的な仕組みになっています。
ですが、御社のHiPaymentを導入せず同じ仕組みで取り組んでいたら、もっと大変だったろうとは思いますね。
【福島氏】
HiPaymentを使うことで、すぐに口座が開設されて、翌月から(SAFE-DRを利用し)ドライブレコーダーの通信を開始できるというのが、すごくスピードが早かったです。
【三菱HCキャピタル】
スピード感を持って事業でご活用いただけたのですね。請求や入金管理の業務についても、効率化できた実感はありますか?
【吉見氏】
まさにそうだと思いますね。もともと、請求書発行や引き落としの入金チェックなどの業務が毎月ありましたが、そういった作業をHiPaymentでお願いできただけでも、かなりの工数が減っていると思います。

(インタビューでスムーズな導入・運用について意見を交わす様子)
ドライブレコーダーのニーズの変化に伴う事業拡大にも対応
【三菱HCキャピタル】
(ドライブレコーダーの)通信型サービス開始時のお客さまの反応や評価はいかがでしたか?
【吉見氏】
10年くらい前だと、大手企業を中心に、ドライブレコーダーを非通信で装着する動きが高まってきた時代かなと思います。当時はその延長線上だったので、記録メディアを車から取ってくるのが大変でした。例えば、5時間撮影された映像なら確認にも5時間程度かかりますし、8時間記録されていれば確認にも8時間程度必要です。
ドライブレコーダーの映像を活用して安全指導などに取り組んでいる企業はいらっしゃるのですが、映像確認には結構工数がかかります。その業務が本業ではない企業であれば、なおのことずっと確認するわけにはいかないので、そうした「事故対策として活用するための通信型ドライブレコーダー」というのは入り口として多かったです。
そこで、当社も事故対策・安全対策に向けて、機能開発や仕様追加などに注力していたのですが、この10年間で大きく変わりました。
まず、事故後の映像確認のクラウド化ではなく、「事故前の日頃のドライバーさんの取り組み」「運転の仕方」などがデータとして上がる作りを導入しました。例えば、レポート機能や安全評価などです。
さらにここ数年は、車両の位置などのように車両から上がるデータが揃っているので、安全面に加えて「車両管理の部分も統合できないか?」というニーズも増えています。具体的には、免許証の管理や車両の情報管理、リース満了日、点検・オイルなどの「有効期限管理情報」と言われるものです。そうした情報を、同じ管理画面上で確認できるようにしました。
あとは、車両の予約システムですね。当社が10年前に始めたときは「車両1に対して人1」でしたが、今は「車両1に対して人3や人5」になっています(注釈:以前は1台の車両を1人で利用するケースが一般的でしたが、現在は1台の車両を3~5人程度で共有利用するケースが増えています)。
他にも、白ナンバー向けにアルコールチェックの義務化がスタートするといったこともあり、当社のお客さまが違うサービスに同時に申し込まなければいけない時期が来て、「クラリオンさんのサービスにこの機能も入れてよ」というニーズが当時からありました。そこで、白ナンバー向けのアルコールチェック管理サービスも、SAFE-DRの機能として入れています。
そのため、当社のサービスは、入り口は事故対策として使っていただいていますが、我々の考え方としては「4割安全対策・4割車両管理・その他2割」くらいのイメージですね。
義務化が始まってから数年経っており、そろそろ「アナログ管理は限界」というところでお声がけいただくケースが多いので、そういった部分で当社のサービスはお客さまのニーズに叶っていると思います。
【三菱HCキャピタル】
こうした取り組みの中で、ご提案先や対象となる領域が広がってきている印象はございますか。
【吉見氏】
そうですね。以前はトラックショーや物流系など、車載関係の展示会に出るケースが多かったです。ですが、数年前からは「自社の車両管理者向けにアピールする機会はないか?」ということで、総務担当者などが来られる展示会に出展するようになりました。今までお取引がなかった分野が違うお客さまからのお声がけが多くなって、つながり方も変わったと思います。
そうなると、今までの当社の口座開設方法や契約内容が異なってくるのですが、HiPaymentの導入によって口座開設などをスムーズに実施できているので、お客さまにご理解いただける感じになったと思っています。
今後もお客さまの課題へ真摯に向き合いさらなる事業拡大を目指す
【吉見氏】
当社は、社名からの印象で「販売会社」と位置付けられることが多かったです。しかし、ソリューションという面では、お客さまに提案するビジネスへ切り替わっています。単純な物の販売ではなく「困りごとをどう解決していくか?」という意味合いが強くなっているので、どこまでこの課題解決の領域を広げられるかというのは、当社の課題です。
【三菱HCキャピタル】
課題解決の領域を広げる中で、とくに着目されている分野はありますか?
【吉見氏】
そうですね。まず、一貫してバスやトラックなどの「業務車両・働く車」という領域にはずっとこだわっています。バス会社、トラック事業者、配送事業者にはそれぞれ違う課題があり、真摯に取り組んでいくというスタンスは変わっていません。今後も、ひとつずつ丁寧にお聞きしながら、課題をひとつずつでも解決できるようなプロダクトや企画を立ち上げていきたいと考えています。
三菱HCキャピタル株式会社への今後の期待
【三菱HCキャピタル】
今後に向けて、当社(三菱HCキャピタル)へのご要望やご期待があればお聞かせいただけますか?
【吉見氏】
当社のサブスクサービスの販売先は、既存に限らず全方向なので、接点がなかったお客さまにも積極的に展開する事業だと考えています。そのため「入り口はなるべく低く・申し込みも容易で・安心して使っていただけるサービスを提供する」ということが基本的な考え方になると思います。
こうしたBtoCに近い販売形態を加速する中で、HiPaymentをより活用して「バックオフィス業務の負担を軽くしながらビジネスを展開したい」という思いがあるので、これまで以上にご一緒できるテーマや取り組みがあればと期待しています。
【三菱HCキャピタル】
ありがとうございます。今後もHiPaymentサービスをもご活用いただきながら、ご一緒に取り組みを広げていければと思います。

