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【取材先】株式会社安田製作所(写真:代表取締役社長 川合 利斉氏)
本記事は2026年2月時点の情報に基づいて作成しています
株式会社安田製作所の企業概要
株式会社安田製作所は、1946年1月8日という戦後の混乱期に設立された企業です。創業当時からインフラを支える電力事業を中心に展開されており、配電線、送電線に関わる金物、工具、機械を製造販売されています。現在は、鉄道や通信分野などへ電力事業で培った技術を展開されており、社会インフラとして「線」がある場所には必ずと言っていいほど同社の技術が関わっています。
同社は今年創業80周年を迎えられ、次の100周年に向けてこれからも人々の生活になくてはならない会社を目指しておられます。
今回は、同社の代表取締役社長の川合氏、常務取締役管理本部長の川田氏のおふたりに、三菱HCキャピタル株式会社のリースを活用して設備導入いただいた背景や評価ポイントについてお話を伺いました。
業界に対し抱いていた課題
【三菱HCキャピタル】
まずは、リース活用の背景にも関わる、御社が認識されている業界全体の課題についてお聞かせください。
【川合氏】
当社は、電線を「張る、止める、支える」ための工具や機械を製造販売していますが、これらを使用する工事会社さまでは、施工力の確保が重要な課題となっています。そのため、お客さまの省人化・生産性向上に貢献できるよう製品の軽量化、自動化、デジタル化に取り組んでいます。
一方で社内においても、人財確保は大きな課題です。そのため、製造現場のDX化やロボット導入を進めるほか、今年からは海外より実習生を受け入れます。将来に向けては、社内の改善・効率化をさらに進めるため、AIなどの導入も進めていきます。
リースを活用した設備導入の背景および変化
「補助金活用・安定運用」の観点でリースを活用
【三菱HCキャピタル】
こうした課題の中で、当社(三菱HCキャピタル)のリース(ファイナンスリース)を活用いただいた背景や、御社の設備投資の考え方や判断軸についてお聞かせください。
【川合氏】
私が入社した頃は、工作機械にリースはあまり活用されていませんでした。プレス機や汎用機は長持ちすることから「購入するもの」という考え方が主流で、ファイナンスリースは主にコンピューターなどの事務機で活用していました。工作機械は長く使用すると利益を生むと考えていたからです。
しかし、8年前、マザック(注釈:ヤマザキマザック株式会社)のマシニングセンタの導入を検討した際、三菱HCキャピタルさんから補助金活用の提案をいただき、かつ申請書の作成までサポートしていただけると伺ったことが(リース)活用のきっかけになりました。
また、5軸加工機は高精度かつ構造が複雑なため、保守・メンテナンス面も重要な検討事項でした。その点、ファイナンスリースには、万が一の場合(注釈:保守・メンテナンスとは別に、不測の事故や損害が発生した場合)にも安定して設備を運用し続けられる安心感があり、工作機械でもファイナンスリースを活用する判断につながりました。
その後、当社の汎用機はすべて順次更新をしていくのですが、すべてを「購入」で賄う場合は多額の資金工面も必要でしたし、ファイナンスリースと購入を組み合わせることで、資金負担を平準化でき、その結果、送電製品の増産体制を整えることができました。

株式会社安田製作所 代表取締役社長 川合 利斉氏
コロナ後から変化したリースへの意識
【川合氏】
コロナ渦あたりからは、(当社の機械を導入される)お客さまの設備投資に対する考え方が変化したと感じています。当社の主力機械についても以前は購入が前提でしたが、ファイナンスリースの活用を検討されるお客さまもいらっしゃいます。初期投資を抑えたいニーズと環境対応が求められる中で、計画的な設備更新を達成するためにファイナンスリースを活用していく志向は共感できます。
設備更新と脱炭素対応を両立する「GX Assessment Lease」を活用
【三菱HCキャピタル】
脱炭素対応など環境課題への対応についてもお伺いします。
当社(三菱HCキャピタル)の独自プログラム「GX Assessment Lease」のご提案の印象はいかがでしたか?
【川合氏】
温暖化対策やSDGs、ESG、省エネといった環境課題への対応は、当社としても重要な経営テーマとして捉え、会社をあげて取り組んでいます。
当社製品で言いますと、大型機械は電気制御を行うため、現場では発電機による電源供給が必要となります。そのため、直ちに移行することは難しいかもしれませんが、脱炭素化への取り組みの一環として、将来的には発電機からバッテリーへの切り替えを視野に入れた検討を進めています。
お客さまへ提供する当社の製品がそうした脱炭素の方向に向かっているので、社内設備についても脱炭素に取り組む必要があります。ちょうど工場設備の更新時期を迎え、省エネ対応を検討していたタイミングで、三菱HCキャピタルさんからGX Assessment Leaseのご提案があり、活用を決定しました。
【三菱HCキャピタル】
脱炭素に関するお客さまからのご要望は増えていますか?
【川合氏】
やはり(多く)聞かれますね。当社が製造販売した製品について、お客さまから「製造時のCO₂排出(炭素発生)量」を求められるようにもなりますし、施工現場においても当社製品からの排出量を問われることは多くなっています。これらにもしっかりと対応していく所存です。
三菱HCキャピタル株式会社に対する評価と期待
リースの幅に合わせた柔軟な提案に期待
【三菱HCキャピタル】
これまでのご提案の中で、当社(三菱HCキャピタル)に対してどのような印象を持っていらっしゃるかお聞かせください。
【川田氏】
いつも当社に役立つ大変有益な提案をしていただいているので、これからも、ファイナンスリースの幅(注釈:補助金活用や脱炭素への対応なども含むファイナンスリースの活用手法の意)も踏まえて、中小企業目線でよい提案があればどんどんしていただきたいですね。なにかと相談に乗ってもらえる良きパートナーと思っています。
パートナーとして一緒に進んでいくべき存在だと実感
【三菱HCキャピタル】
御社と同じような課題を抱える企業に向けて、課題解決を進める上で大切だと感じていることを教えてください。
【川合氏】
経営をされている方は、「人手不足」「事業承継できない」などの問題を抱えていると思います。そうした中では、自社だけですべて対処できる状態ではないので、いろんな協力やネットワークを持って課題に当たることが大事だと思います。 (昨今の全体的な事業動向をふまえて)確かにインターネットやデータセンターができて、AIで解決できる部分はあるかもしれません。ですが、AIを超えるものを作るとなると、リース会社などにいろんなことを教えていただき、情報のエビデンスの確かさもチェックしながら、一緒に進んでいけばよいのかなと思います。
リース活用を通じて目指す今後の姿
最後に、リース(ファイナンスリース)の活用を通じて株式会社安田製作所が目指す「未来の姿」についてお聞きしました。
最終的に目指すのは「攻めと守りの共存」

社是「やすみなき研究・すぐれた技術・だそう新製品」を背景に
【三菱HCキャピタル】
御社は、時代の変化に対応する「変わっていく部分」と、人々の生活を支える「変わらない部分」の両方を大切にされているからこそ、今の姿があるのだと感じています。
【川合氏】
そうですね。やはり創業以来、変わらない部分と変わる部分はあって、全部変えればよいってものでもないと思います。
例えば、当社には「やすみなき研究・すぐれた技術・だそう新製品」という社是があります。この頭文字を取って「や」「す」「だ」になっているのですが、実は私の入社当時は「やすみない研究・すぐれた技術・だすまい不良品」でした。なので、先ほどの変わらない部分というのは「やすみなき研究、すぐれた技術」のところです。これを持っていないとお客さまの信用は得られないので、ここはしっかりやろう思っています。また、当社はISOを取得しているメーカーとして、不良品を出さないのは当たり前です。なので、これからは「新製品を出すことによって成長する」という形に変わっています。
これと似ている部分でいえば、(設備導入時の)購入については(当社では)「守りの経営」というところがあると思います。それをファイナンスリースにすることで「攻めの投資」になるわけですね。
【川田氏】
前述の社長(川合氏)の言葉からそれを感じます。「当社の80年の歴史って、守りながら攻めているよね」って。「出すまい不良品」から「出そう新製品」というのも、「現状維持は後退だから攻めなきゃダメだよ」というスタンスだと思います。
創業100周年に向けて次は「攻める形」を意識
【三菱HCキャピタル】
御社が今後企業として取り組まれたいことなど、ぜひ今後の展望についてもお聞かせください。
【川合氏】
ファイナンスリースの活用により(計画的な設備更新を進めやすくなったことで)、
事業計画を確実に実行できるようになり、会社として100周年に向かってどうあるべきかを本気で考えるようになりました。そして会社のスローガンも、その100年のための礎を築くということで「未来の礎」を掲げています。
今さまざまな検討を重ねている中で、築60年を経過した工場建屋の再構築(リビルド)という大きな課題に直面しています。投資金額は総額で10億を超える大きなプロジェクトとなります。
金利の高騰を踏まえ、今後のさらなる投資を見据えると、三菱HCキャピタルさんのご支援なくして事業計画は達成できないものと思っております。
【三菱HCキャピタル】
ありがとうございます。100周年に向けたお取り組みの中で、当社(三菱HCキャピタル)にご期待をお寄せいただいていること、ありがたく受け止めております。
今後の取り組みにおいても、御社のご検討に寄り添いながら、ファイナンス面でお力になれる機会があれば幸いです。
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